いつもお世話になっております。
クリスマスも終わり、2021年も残りわずかとなりました。
今年は残念ながら練習や試合を行う事が出来ない期間が長かった分、野球やトレーニングに関する書籍を購入する機会が多くありました。
優劣はつけづらいのですが、ジャンルに限らず3つに絞って簡単に紹介してみます。
理論物理学が解明!究極の投球メカニズム / 坂井伸之
投手に関する書籍は今年だけで10冊前後読みましたが、一つだけ挙げるならばこれが浮かびました。
物理学的な視点から「理想的な投球フォーム」を解説した本です。
「理想的な動きとは」
「その動きを実現するにはどこが動くのか」
「そこを動かすには力は入れるのか抜くのか」
感覚的な話ではなく動き自体を解説した本なので、書かれていることを実現するためにどう表現して選手に伝えるのか、そのための練習メニューはどうするのか等、どちらかというと「勉強のきっかけになる本」だと思いました。
DAYS 42 / 安田剛士
元々漫画や小説しか読まない人間だったのですが、ずっと集めていた漫画の一つが最終巻を迎えました。
漫画だと野球よりサッカーの方がよく読むかもしれません。
この漫画の中澤監督というキャラクターが好きで、選手と監督の関係としてはこれが理想なんじゃないかとも思っています。
漫画や小説は実用的ではないと言われがちですが、娯楽以外にもメリットは色々あると思っています。
中でも一番は「多くの表現を知れる」ことでしょうか。
指導をしているとオノマトペ一つとっても場面によって刺さる言葉は変わってきますし、意図せずとも多くの単語が自然と入ってくるのは大きいです。
競技力向上のためのウェイトトレーニングの考え方 / 河森直紀
今年一番ためになった本だと思っています。
競技スポーツにおけるウェイトトレーニングの役割について解説された本です。
特に「特異性の原則」について、近年疑問に思っていた事が整理されました。
メニューの選択やスケジューリングなど今冬の練習にとても活かされています。
「テーパリング」や「フィットネスー疲労理論」についてもう少し詳しく書かれたピーキングのためのテーパリングも合わせて紹介します。
こちらで紹介した本に限らず、部員に貸し出して読ませたい本が何冊もありました。貸出用を買って部室に置いてもいいですね。
今年つけた知識を指導にしっかりと活かせるよう、また改めて整理して2022年を迎えたいと思います。